「キャンプで電気毛布を使いたいけれど、ポータブル電源で朝までもつのか不安」
「何Whの電源を買えばいいのか分からない」。「強で寝たら朝には電源が空だった」。当てはまるものはありませんか。
結論から言います。電気毛布1枚を一晩使うなら、500Whクラスのポータブル電源で足ります。2枚なら1,000Whを見ておきます。減りは設定と気温で倍近く変わります。
私は電気工事士です。Jackeryの1500を持っていて、9月のキャンプで55Wの電気毛布を「中」でつなぎ、スマホも一緒に充電しました。ただし正直に書くと、朝の残量は確認していません。
だから本記事では、実際に一晩使った人の数字を先に載せます。個人の実測記事と知恵袋、メーカー4社の資料を読んで、数字を全部並べました。そのうえで、電気工事士としてWとWhの読み方を整理します。
電気工事士として、メーカーの計算式と実測のズレも読み解きます。読み終えると、手持ちの電源で一晩もつかどうかが決まります。買い足すなら何Whかも決まります。
結論:電気毛布1枚・一晩なら500Whクラスで足りる。2枚なら1,000Wh

メーカーの記事は計算値ばかりです。実際に一晩使った人の数字を集めました。
| 電源 | 毛布と設定 | 気温 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Jackery 1000(1002Wh) | 55W・弱と中の中間・7.5時間 | 記載なし | 99%→86% |
| 約700Wh級 | 1枚・8時間 | 室内21℃ | 57%消費 |
| 同じ機種 | 1枚・8時間 | テント内10℃ | 75%消費 |
| 504Wh | 80W・中・6時間 | 記載なし | 残50% |
| 同じ機種 | 80W・強・6時間 | 記載なし | 残12% |
出典は車中泊のブログ、ノマドキャンプ、Rentioの検証です。約700Wh級は、57%消費が404Whという記載から逆算しました。
わが家はJackery 1500に55Wの毛布を「中」でつないだ
9月のキャンプで、55Wの電気毛布1枚を「中」にして、Jackeryの1500(1534Wh)につなぎました。スマホも同じ電源で充電しました。朝の残量は見ていないので、数字は上の実例に任せます。
電気毛布は「表示のW」ほど電気を使わない

電気毛布の表示は40〜80Wです。でも1時間ずっとその電気を使うわけではありません。温度が上がるとヒーターが止まるからです。
55Wの毛布をワットチェッカーで測った記事があります(POWERBANKS)。1時間あたり、強で約41Wh・中で約18Wh・弱で約13Whでした。同じ広電の毛布は、取扱説明書にも「中」1時間18Whと書かれています(そなえぐらし)。別の実測では、中で約45Whという数字もあります(わかったキャンプ)。
表示Wで計算すると、必要な容量を大きめに見積もる
55W×8時間なら440Whです。中で18Wh/時なら、8時間で144Whです。3倍の差があります。メーカーは安全側で表示Wを使うので、計算値より実際は長くもちます。Rentioの検証でも、計算より残量に余裕がありました。
寒いと減りが早い。冬のテントは1.5倍で見る

気温が低いほど、ヒーターが動く時間が長くなります。ノマドキャンプの実測では、同じ電源と毛布で室内21℃は57%消費、テント内10℃は75%消費でした。差は1.3倍です。
同じ記事は、冬の外気0℃前後でも検証しています。1枚を強にすると、約620Whで9時間34分もちました。2枚を強にすると、約600Whで5時間29分です。冬は目安の1.5倍の容量を見ておくと安全です。
「強」のまま寝ない。6時間で残50%と残12%の差
減りを一番左右するのは、容量ではなく設定です。Rentioの検証では、504Whの電源に80Wの毛布をつないで6時間使いました。中なら残50%、強なら残12%でした。
温め始めは強、寝るときは中に落とす
知恵袋の回答者も、温め始めは強で、就寝中は中に落としています(Yahoo!知恵袋・2025年の投稿)。Jackeryの公式記事も、寝る前は強で就寝中は弱を勧めています。わが家が使った設定は「中」です。
布団を厚くして、温度を下がりにくくする
毛布の上に何も掛けないと、熱が逃げてヒーターが動き続けます。寝袋や布団を上に掛けるだけで、消費は減ります。知恵袋の回答者も「布団を分厚くして温度を下がりにくくする」と書いていました。
何時間もつかは「容量×0.8÷W」で出る。Jackery 1500の試算

使える時間は、容量(Wh)×0.8÷消費電力(W)で出ます。0.8は変換のロスです(Jackery公式)。500Whに55Wの毛布なら、500×0.8÷55=約7.3時間です。表示Wで計算しても、一晩にほぼ届きます。
55W・中なら8時間で144〜360Wh。変換のロス込みで1534Whの1〜3割
わが家のJackery 1500は1534Whです。中の実測が18〜45Wh/時なので、8時間で144〜360Whです。変換のロス(0.8)を入れると180〜450Whで、1534Whの12〜29%にあたります。1枚なら、朝に7〜9割残る計算です。
計算より実際は長くもつ
Rentio・POWERBANKS・わかったキャンプの3つの実測が、同じ結論でした。表示Wで計算した時間より、実際は長く使えます。容量を決めるときは表示Wで計算し、使うときは余裕があると考えておけば安全です。
2枚・スマホ・照明も使うなら足し算する
2枚は単純に倍です。50Wの毛布を2枚、中で7時間なら700Whです(EcoFlow公式)。0℃前後で2枚を強にした実測は、600Whで5時間半でした。2枚なら1,000Whを見ておきます。
スマホと照明が使う電気は、毛布に比べれば少ない
スマホの充電は、電気毛布に比べれば小さい量です。LEDランタンは数Wを数時間です。わが家もスマホを一緒に充電しました。
「暖かくならない」の原因は3つ
「ポータブル電源で電気毛布が暖かくならない」と調べる人がいます。原因は毛布側にあることが多いです。
- 弱設定のまま使っている。弱は約20℃で、体温より低い
- 毛布の上に何も掛けていない。熱が逃げる
- USB給電の小さな毛布を使っている。AC100Vの毛布とは出力が違う
外気1〜2℃のソロキャンプで、夏用の寝袋と薄着でも「強なら快適だった」という実例があります(ネオネットマリン)。強で暖かくならないなら、毛布か電源の不具合を疑います。
電気毛布のキャンプ用ポータブル電源でよくある質問
55Wの毛布は500Whで7〜8時間。中なら朝までもつ
表示Wで計算すると約7.3時間です。中で使えば実測は表示の3分の1なので、朝まで余裕があります。
2枚なら1,000Wh前後を選ぶ
消費は単純に倍です。冬の外気0℃なら、2枚・強で600Whが5時間半という実測があります。
DC12V用の毛布ならロスが小さい。本記事はAC毛布の話
ACで使うと変換で約2割減ります。DC12Vの毛布はロスが小さいと知恵袋の回答にありました。ただし本記事の実例は、すべて家庭用のAC100Vの毛布です。
停電のときも考え方は同じ
容量と消費電力の計算は、停電でも変わりません。停電の備えとして必要かどうかは「ポータブル電源は防災に必要か」に書きました。
冷蔵庫を何時間動かせるかは、実測7件を集めて「ポータブル電源で冷蔵庫は停電中に何時間もつ?」にまとめました。
まとめ:一晩もつ容量は500Wh、迷ったら1,000Wh
- 電気毛布1枚・一晩は500Whクラスで足りる。2枚なら1,000Wh
- 表示Wより実際は少ない。中なら1時間に約18Wh
- 寒いと1.3〜1.5倍。強のまま寝ると残量は半分以下
- 使える時間は容量×0.8÷W。実際は計算より長くもつ
わが家は9月のキャンプで、Jackery 1500に55Wの毛布を「中」でつなぎ、スマホも充電しました。停電対策の全体像は「停電対策は電気から決める」に書きました。据置型の蓄電池との比較は「ポータブル電源は家庭用蓄電池の代わりになる?」にあります。
迷ったら1,000Whです。毛布2枚を使う家族キャンプの目安で、停電なら冷蔵庫を10〜15時間動かせます。国内で情報が多いJackeryとEcoFlowの1,000Whクラスを、公式スペックで比べました。


コメント