「新築の打ち合わせで、LAN配線をどうするか聞かれた。担当も詳しくない」
「全部屋に付けると高い。でも将来後悔したくない」。「Cat6Aにすべきと書いてある記事が多くて決められない」。当てはまるものはありませんか。
結論から言います。新築の有線LANは、途切れると困る部屋だけで足ります。その部屋も、ケーブルは通さず空配管にしておけば、規格は後で決められます。
私は電気工事士です。新築の自宅の電気配線は、全部自分でやりました。有線LANは書斎だけにして、そこも空配管だけです。ケーブルはまだ引いていません。テレビは無線で足りると判断しました。
本記事では、部屋ごとの判断と「LAN配線」と「空配管」の違いを書きます。規格を後回しにできる理由も書きます。費用は、実際に建てた人の数字を出典つきで載せます。上位の記事はLAN工事の会社が書いたものばかりなので、頼む側の判断基準として書きます。
読み終えると、有線にする部屋と本数が決まります。まだ住んでいないので、住んでからの感想は書きません。
結論:新築の有線LANは「途切れると困る部屋」だけ。わが家は書斎だけ

有線LANが要るのは、通信が途切れると困る場所だけです。わが家は書斎だけにしました。在宅で仕事をする部屋です。
| 部屋 | わが家の判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 書斎 | 有線(空配管だけ入れた) | 仕事とオンライン会議は途切れると困る |
| テレビ裏 | 無線 | 動画は無線で賄える範囲と判断した |
| 寝室 | 無線 | スマホ中心で、有線の出番がない |
| リビング | ルーターの置き場所 | 家の中心に近い収納棚に機器を集めた |
テレビは無線で足りると判断した
上位の記事は、ほぼ全部「テレビ裏に有線を」と書いています。わが家は無線にしました。動画は少し止まっても仕事のように困らないからです。ルーターがリビングにあるので、テレビまでの距離も短いです。
知恵袋のベストアンサーも同じ考えでした(Yahoo!知恵袋・2025年の投稿)。家の中心に機器があれば、Wi-Fiで用が足りる場合が多いという回答です。有線は全部屋ではなく、2〜3部屋にあれば十分としていました。
有線と無線の違いは、速さより「途切れないこと」

無線は、壁と距離と電子レンジで弱くなります。有線は、線がつながっている限り安定します。速さの差より、途切れない差のほうが暮らしに効きます。
ひとつ誤解があります。「Wi-Fiだから配線は要らない」ではありません。Wi-Fiルーターと回線の機器の間は有線でつなぎます(パンドウイットの解説)。無線だけの家は無く、どの家にも最低1本の有線があります。
在宅の仕事とオンライン会議は有線。動画とスマホは無線
会議の途中で切れると仕事に響きます。ゲーム機や据え置きのパソコンも同じです。動画とスマホは、一瞬止まっても困りません。有線にする部屋は、困る側だけで足ります。
「LAN配線」と「空配管」は別物。わが家は空配管だけ

LAN配線は、管とケーブルと壁の差込口まで付ける工事です。空配管は、壁の中に空の管を通しておくだけです。わが家の書斎は空配管だけにしました。ケーブルは、必要になったときに通します。
知恵袋の質問「担当も違いが分からない」
知恵袋に、新築の打ち合わせ中の人の質問がありました。工務店の担当に空配管とLAN配線の違いを聞いたら「詳しくは分からない」と言われたそうです。ベストアンサーの整理はこうです。空配管は管だけで、住んでから通す。LAN配線はケーブルと差込口まで付ける。すぐに使わない部屋は空配管だけでよい、という答えです。
費用の実例:差込口1か所3.4万円、空配管1か所3〜4千円
アキュラホームで建てた人のブログに、費用が書かれていました(アメブロ・2023年の投稿)。Cat6Aの差込口は1か所3.4万円で、テレビ裏と書斎の2か所で約7万円です。空配管だけなら1か所3〜4千円で、子ども部屋は空配管だけにしたそうです。金額はハウスメーカーで違いますが、10倍の差がある例です。
規格(Cat5e・6・6A)は後で決める。空配管ならケーブルを入れ替えられる
わが家は規格を決めていません。決めなくていい形にしたからです。空配管なら、入居してから必要なケーブルを通せます。将来10ギガの回線にするなら、そのときに合う規格を入れます。
「無線しか使わないのに6Aは意味ある?」
知恵袋に、この質問がありました(Yahoo!知恵袋・2022年の投稿)。ルーターまでの線は有線なので、規格は無関係ではありません。ただしLAN工事の会社も、6Aはオーバースペックになりやすいと書いています(ライフテックス)。10ギガの回線を契約する家が、まだ少ないからです。
別のLAN工事の会社は、1ギガの契約で本数が1〜3本ならCat6で十分としています(家物語グループの解説)。値段は1mあたりCat6が30〜50円、Cat6Aが80〜150円と書かれていました。
Cat6Aは太い。細い管には入らない
同じ解説に、Cat6Aは被覆が厚くて太く、細いCD管には通らないことがあると書かれています。空配管にするなら、太さを先に確保しておきます。わが家はPF管の22以上で頼みました。太さの決め方は「空配管のサイズは用途で決まる」に書きました。
管の太さは22以上、コネクタ付きは28。電源と同じ管に入れない

LANケーブルはコネクタが引っかかります。コネクタなしで通してあとから付けるなら22、付けたまま通すなら28です。
電気工事士として:100Vの電線とLANは同じ管に入れない
電源の線とLANケーブルを同じ管に押し込むと、ノイズの原因になります(ユーロプランニングの解説)。電気工事の側から言っても、強電と弱電は分けます。空配管はLAN専用に1本入れてください。
ルーターの置き場所で、無線が届く範囲が決まる
有線を減らすなら、ルーターの置き場所が大事です。家の中心に近く、高い位置に置きます。箱の中に入れると電波が弱くなります。
わが家は1階リビングの収納棚
わが家は情報分電盤を買わず、1階リビングの収納棚に機器を集めました。家の中心に近く、高い位置だからです。置き場所の決め方は「新築の光回線の引き込みは空配管で決まる」に書きました。
防犯カメラのLANは別枠で数える
防犯カメラをPoEにすると、カメラ1台につきLANケーブルが1本要ります。わが家は4台なので4本です。部屋の有線とは別に、カメラ用の配管を数えておきます。詳しくは「新築の防犯カメラ配線は建築中に」に書きました。
新築の有線LANでよくある質問
Wi-Fiだけで困るのは、在宅の仕事と壁の多い間取り
会議が切れると困る仕事があるなら、その部屋だけ有線にします。壁が多くて電波が届かない部屋は、有線の口にルーターをつないで中継する手もあります(知恵袋のベストアンサーより)。
Cat6Aは必須ではない。1ギガの契約ならCat6で足りる
LAN工事の会社2社が、1ギガならCat6で十分と書いています。空配管にしておけば、10ギガにするときに入れ替えられます。
後からLANは通せる。空配管があれば当日で終わる
管があれば、ケーブルを通して差込口を付けるだけです。管が無いと壁を開けるか、露出配線になります。
住んでからの感想は、まだ書けない
わが家はまだ住んでいません。書斎の空配管にケーブルを通したら、あらためて書きます。
まとめ:有線は1部屋から。空配管で「後で決める」を残す
- 有線LANは、途切れると困る部屋だけ。わが家は書斎だけ
- すぐ使わない部屋は空配管だけ。実例は差込口3.4万円に対して空配管3〜4千円
- 規格は後で決める。空配管ならケーブルを入れ替えられる
- 管は22以上、コネクタ付きは28。電源と同じ管に入れない
壁が閉じる前に決めることの全体は、「新築の電気配線で決めること」に1ページでまとめました。
LANの計画が終わったら、次は回線の申し込み時期です。開通までの目安は、フレッツ光で最短約1か月、NURO光の戸建てで1〜2か月程度です(「新築の光回線はいつ申し込む?」)。回線をまだ決めていないなら、窓口は2つに絞れます。どちらも開通までの機器を貸してくれるので、開通工事を待たずに入居した日からネットが使えます。


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